ターキッシュエアラインズのマイルでANA便が取れない?実体験から学ぶジョイントベンチャーの影響

ANA機の駐機風景とJAL機の滑走路風景を左右に配置し、「マイル予約で失敗? JV提携と特典枠の注意点」というタイトルを中央に載せたブログ用サムネイル。 旅行研究室

ターキッシュエアラインズのマイルを使ってANA便を予約しようとしたとき、空席が見えているように見えるのに、最後の決済画面で進めないトラブルに遭いました。
同じスターアライアンス加盟航空会社なのに、ユナイテッド航空やアシアナ航空の便では進める一方、ANA便だけうまく発券できない状態でした。

この経験から分かったのは、「同じアライアンス=同じように特典航空券が取れる」とは限らないということです。

この記事では、私が実際にターキッシュエアラインズのマイルでANA便を予約しようとして失敗した流れと、そこから見えてきたジョイントベンチャー(共同事業)や提携枠の考え方を整理します。

ターキッシュエアラインズのマイルでANA便を予約しようとして失敗した話

私は2025年にターキッシュエアラインズの「6大陸チャレンジ」に参加し、キャンペーン報酬として100万マイルを獲得しました。

ターキッシュエアラインズは「スターアライアンス」に加盟しているので、同じアライアンスであるアシアナ航空の特典航空券を発券し、今年の1月に仁川(ソウル)からローマまでのビジネスクラスを満喫してきました。

その成功体験があったので、今度はターキッシュエアラインズのマイルを使って、同じスターアライアンス加盟であるANAの「東京(羽田)ーソウル(金浦)」のビジネスクラス往復を予約しようとしたんです。

ところが、予約手続きを進めると、最後の決済画面へ進めないエラーが出ました。

ターキッシュエアラインズでスターアライアンス特典航空券を予約しようとした際に表示された、提携航空会社の運賃クラス承認エラーメッセージの画面。

原因を探るための検証とコールセンターへの問い合わせ

「何かのシステムエラーかな?」と思い、まずは検証をしてみることにしました。

同じスターアライアンスのユナイテッド航空やアシアナ航空の特典航空券なら、ターキッシュエアラインズのマイルで予約できるのか試してみたんです。すると、ユナイテッド航空とアシアナ航空の便では決済画面まで進めました。一方で、ANA便だけは同じように進めませんでした。

原因が全くわからなかったため、ターキッシュエアラインズのオンラインフォームから問い合わせてみたところ、「オンラインでマイル座席の予約ができない場合は、コールセンターで電話予約をしてください」との回答が。

そこで、ターキッシュエアラインズの日本のコールセンターに電話をかけてみました。会員番号と希望のフライトを伝えると、オペレーターの方も「予約番号までは生成されるのですが、やはり決済に進めませんね…」とのこと。原因を調べて、1時間後に折り返し電話をくれることになりました。

ターキッシュエアラインズの特典航空券で、予約画面のエラーや言語設定に悩んだ話は、別記事「ターキッシュエアラインズ特典航空券の予約エラー解決と発券記」でも詳しくまとめています。

コールセンターで分かった理由と最終的な対応

1時間後、コールセンターから折り返しがあり、原因について説明を受けました。

コールセンターで確認したところ、私が希望した便については、ANA側からターキッシュエアラインズ向けに特典航空券の枠が開放されていない可能性がある、という説明でした。

つまり、同じスターアライアンスであっても、提携航空会社ごとに見える特典枠や発券可否が同じとは限らない、ということです。

仕方がないので、今回の旅行はターキッシュエアラインズのマイルで金浦から羽田への片道を発券し、復路の羽田から金浦へは、スカイチームに乗るたびにコツコツ貯めていた大韓航空のマイルを使って大韓航空便を予約しました。

この一件をきっかけに、「同じ航空連合なのに、なぜすんなりマイルで予約できる航空会社と、予約を弾かれてしまう航空会社があるんだろう?もしかすると、アライアンス内でも航空会社同士の提携関係の深さによって、特典航空券の見え方や発券しやすさが変わるのではないか、と考えるようになりました。」という疑問が湧いてきました。

アライアンスのさらに上をいく「ジョイントベンチャー(JV)」

その疑問の答えを探してみると、航空連合(アライアンス)の枠組みを超えた、さらに緊密なパートナーシップ「ジョイントベンチャー(共同事業・JV)」の存在にたどり着きました。

ジョイントベンチャー(共同事業)とは、特定の航空会社同士が路線・販売・運賃・スケジュールなどで通常のコードシェアより深く協力する仕組みです。ただし、特典航空券の空席開放や発券可否は、航空会社・路線・時期・システム運用によって変わるため、「JV相手なら必ず取れる」という意味ではありません。

例えば、ANAでアメリカの地方都市へ行く場合、ロサンゼルスやニューヨークなどの巨大なハブ空港まではANAの機材で行き、そこから先はユナイテッド航空に乗り継ぐルートがよく検索結果に出てきますよね。このように、お互いのネットワークを補完し合い、スムーズな乗り継ぎをカバーし合っている航空会社同士がジョイントベンチャーのパートナーなのです。

では、日本の2大航空会社であるANAとJALの、特別なパートナーたちを見ていきましょう。

ANA(全日空)の主なジョイントベンチャー・提携例

まずはスターアライアンスを牽引するANAのジョイントベンチャー提携先と、独自のパートナーシップを結んでいる航空会社です。

強固なジョイントベンチャー(JV)提携先

  • ユナイテッド航空(UA)
    ANAはユナイテッド航空と太平洋路線でジョイントベンチャーを展開しています。ANA公式サイトでも、ANAとユナイテッド航空のジョイントベンチャーが案内されています。ただし、ユナイテッド航空のマイルならANA便が必ず取れるという意味ではありません。実際の空席表示や発券可否は、便・日程・座席クラス・マイレージプログラム側のルールによって変わります。
  • ルフトハンザグループ(LH, LX, OS)
    ルフトハンザドイツ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、オーストリア航空などを含む、欧州路線のコアパートナーです。日本とヨーロッパを結ぶ路線で、緊密な共同運航や運賃の結合を行っています。
  • シンガポール航空(SQ)
    ANAはシンガポール航空との提携も進めています。ANA公式のジョイントベンチャー案内でも、シンガポール航空との協力関係が紹介されています。東南アジアから日本を経由し、北米へと抜ける乗り継ぎ需要を共同で取り込んでいます。

ジョイントベンチャーではないが、独自提携のある例

  • フィリピン航空(PR)
    フィリピン航空はスターアライアンス加盟会社ではありませんが、ANAと提携関係があります。ジョイントベンチャーとは性質が異なるため、特典航空券やマイル利用の条件は別途確認が必要です。フィリピン航空はスターアライアンスには加盟していませんが、独自の提携によりマイルの積立や特典航空券への交換が可能になっています。
ANA、ユナイテッド航空、ルフトハンザ、アシアナ航空の機体を2×2で並べた空港風景のコラージュ画像。

JAL(日本航空)の主なジョイントビジネス・提携例

続いて、ワンワールドに加盟するJALのジョイントベンチャー提携先と、非常にユニークな独自提携を結んでいる航空会社です。

強固なジョイントベンチャー(JV)提携先

  • アメリカン航空(AA)
    JALとアメリカン航空は、太平洋路線で共同事業を展開しています。JAL公式サイトでも、JALとアメリカン航空のPacific Joint Businessが案内されています。一方で、AAマイルを使えばJALの特典航空券が必ず取れるわけではありません。空席状況・必要マイル数・発券ルール・燃油サーチャージなどは、予約時点で確認が必要です。
  • ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)&フィンエアー(AY)&イベリア航空(IB)
    JALは、欧州路線でBritish Airways・Finnair・Iberiaと共同事業を展開しています。日本〜ヨーロッパ間の乗り継ぎや運賃面で協力関係がありますが、特典航空券の空席が常に多いという意味ではありません。
  • マレーシア航空(MH) 東南アジア路線のネットワークを強化するための、アジア域内のジョイントベンチャーパートナーです。

ジョイントベンチャー以外にも、独自提携がある

航空会社同士の関係は、アライアンスやジョイントベンチャーだけで決まるわけではありません。エミレーツ航空や大韓航空のように、別アライアンスまたは非加盟でも個別に提携している例があります。

ただし、こうした提携は路線・予約クラス・時期によって条件が変わるため、特典航空券を探すときは各社公式サイトの提携航空会社一覧を確認するのが安全です。

JAL、アメリカン航空、大韓航空、中国東方航空の機体を2×2で並べた空港風景のコラージュ画像

まとめ

今回の私の体験談からも分かるように、スターアライアンスやワンワールドといった「航空連合(アライアンス)」は、あくまで『基本的な加入要件・グループ分け』に過ぎません。航空アライアンスが同じでも、特典航空券の空席表示や発券可否が同じとは限らないということです。

ジョイントベンチャーや個別提携がある航空会社同士では、スケジュールや販売面でより深く協力している場合があります。ただし、それがそのまま「特典航空券が必ず取りやすい」という意味ではありません。

他社マイルでANAやJALの特典航空券を狙う場合は、アライアンス名だけで判断せず、どの航空会社とどの程度深い提携があるのか、そして実際に予約画面で発券まで進めるのかを確認することが大切です。

マイルで特典航空券を探すときは、アライアンス名だけでなく、航空会社ごとの提携関係や実際の予約画面での発券可否も確認しておくと安心です。

よくある質問 (FAQ)

Q1. 航空アライアンスとジョイントベンチャー(JV)の違いは何ですか?
アライアンス(航空連合)は、世界中の航空会社が集まった大きなグループ(スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームなど)で、マイレージの相互利用やラウンジの共有などを行います。一方、ジョイントベンチャー(JV)は、特定の航空会社同士が路線・販売・運賃・スケジュールなどで通常の提携より深く協力する仕組みです。ただし、特典航空券の枠が必ず優先的に共有されるとは限りません。空席の出方や発券可否は、各社のマイレージプログラムや予約システムによって変わります。

Q2. ANAのマイルで提携航空会社の特典航空券をスムーズに取るコツはありますか?
ANAのマイルで提携航空会社の特典航空券を探す場合、ANAが深く提携している航空会社を確認するのは一つの考え方です。ただし、実際に予約できるかどうかは、空席状況・必要マイル数・予約クラス・発券ルールによって変わります。最終的には、ANA公式サイトや各航空会社の予約画面で確認する必要があります。

Q3. JALのマイルを使って、別のアライアンスの飛行機に乗ることはできますか?
はい、可能です。JALはワンワールドに加盟していますが、ワンワールド加盟会社以外にも個別に提携している航空会社があります。ただし、提携航空会社や対象路線、予約できるクラスは変わることがあるため、実際に使う前にJAL公式サイトの提携航空会社一覧で確認してください。

参考にした公式サイト