ビュユカダへ行き方|イスタンブールからフェリーで日帰り&観光のコツ

ビュユカダ島の街角と旗飾りの写真を背景に、中央に「ビュユカダへ行き方/イスタンブールからフェリーで日帰り&観光のコツ」と白文字を配置したサムネイル。 トルコ

2025年8月末にトルコ・イスタンブールを旅しました。旧市街でも新市街でもとにかく人が多くて、「ちょっと静かな場所に逃げたい…」と思っていた時に知ったのが、プリンセズ諸島(Princes’ Islands/トルコ語ではAdalar)のビュユカダ(Büyükada)です。島まではフェリーで約1時間半ほどで、日帰りでも十分楽しめる距離感でした。それで今回はイスタンブール新市街側からビュユカダへ行き方と、島内観光のコツをご紹介します。

ビュユカダはどんな島?「王子の島」と呼ばれる理由

ビュユカダは、プリンスィズ諸島の中でいちばん大きい島です。
この島々が “Princes’ Islands(王子たちの島)” と呼ばれるのは、ビザンツ帝国時代から、失脚した皇族・王族などが島へ流された歴史があり、オスマン帝国期にも同様に「島に隔離される」ケースがあったためだそう。島に修道院が作られた背景も含めて、名前の由来を知ると少し見え方が変わります。

ビュユカダに設置された津波情報・避難経路案内板。マルマラ海とプリンセズ諸島の地図が表示されている。

ビュユカダへ行くフェリー会社は主に3つ

ビュユカダ行きの船は複数ありますが、私が調べた範囲では主にこのあたりが選択肢になります。

私は Mavi Marmara のフェリーを利用しました。ルートは、ヨーロッパ側のカバタシュ(Kabataş)を出発して、旧市街側のエミノニュ(Eminönü)に寄り、その後にヘイベリアダ(Heybeliada)経由でビュユカダへ、という流れでした(所要は体感で約1時間半)。

フェリーから見たイスタンブールの海景2枚。左は屋根の下から港とモスクのシルエットを望む風景、右は窓越しに島の海岸と停泊する船を写した景色。

料金の目安(私の実体験)

私がカバタシュから乗った時は片道80TL、帰りも同じく80TLでした。
ただし運賃は改定されやすいので、当日は必ず窓口表示などで確認するのがおすすめです。

行きの時刻表(私が使った便の例)

下の表は、私が2025年8月末に利用した便のメモです。季節によって変動することがあるので、当日は最新の時刻表を確認してください。

カバタシュ (Kabataş)エミノニュ (Eminönü)ヘイベリアダ (Heybeliada)ビュユカダ (Büyükada)
09:4510:0011:0011:15
10:4511:0012:0012:15
11:4512:0013:0013:15
13:0013:1514:1514:30

カバタシュ乗り場の場所(迷いにくい行き方)

カバタシュ周辺は交通の接続が多いです。私は以下のイメージで行きました。

  • T1トラムで Kabataş 停留所へ
  • もしくは タクスィム(Taksim)からF1フニクラで Kabataş へ

海側へ出て、左手方向に「Adalar(島)」や「Princes’ Islands」系の看板が出ているあたりを目印にすると分かりやすかったです(現地では表記がトルコ語中心なので “Adalar” を探すのが早い印象)。

カバタシュのフェリー乗り場で「PRINCES ISLANDS/ADALAR」と書かれた看板。ビュユカダ行きのチケット窓口前に人が並んでいる。

船内の雰囲気:小さな売店と、ちょっとした“名物”

1階に小さな売店があり、チャイは1杯30TLでした。陸で買うより少し高めですが、海を見ながら飲むとそれも込みで楽しいです。

あと、到着の20分くらい前だったと思いますが、突然「自分はパフォーマーだ」と名乗るおじさんが登場。ところが実際は、レモンやオレンジを簡単に絞れる小さな器具の実演販売でした。なにしろ旅ってこういうのも含めて思い出になります。

フェリーの窓際テーブルに置かれた紙コップの飲み物と、船内で実演販売をする男性。窓の外に青い海とイスタンブールの景色が見える。

島に着いた第一印象:思ったより人が多いかも

ビュユカダの港周辺は、レストラン・お土産屋・レンタサイクル店が密集していて、観光客も意外と多めでした。
「静かな島でのんびり…」だけを想像して行くと、港周辺はけっこう賑やかに感じると思います。

ビュユカダ到着後の港「Büyükada İskelesi」前に集まる観光客の列(左)と、木陰の商店街にトルコ国旗が飾られ人々が歩く通りの様子(右)。

「静けさ」を求めるなら、島の反対側へ

港周辺を抜けて、徒歩または自転車で島の奥へ進むと空気が変わります。島の端まで行かなくても、半分くらい進むだけでも「暮らしの島」感が強くなって、海で泳いでいる島の人たちが見えたりして良い雰囲気でした。

レンタサイクルの相場(私が見た範囲)

  • 普通の自転車:1時間 100〜150TL
  • 電動自転車:1時間 200〜400TL

お店によっては前払い+身分証(パスポート)の提示が必要でした。

ビュユカダ島のレンタサイクル店前に並ぶ自転車と、「Kiralık Bisiklet/Rent a Bike」の看板。観光客が行き交う通りの雰囲気(左右2枚)。

島の乗り物事情:基本は電動化

島内の移動手段は電気バスなどが中心で、一般的な意味での「自由に走れるガソリン車」は制限されています(例外として必要な車両はあり)。島の“車が少ない感じ”は、ビュユカダの大きな魅力のひとつでした。

要するに、島内の電気バス(İETT・BA系統)は、ざっくり「港(Çarşı)を起点に、島の各エリアへ行く足」と考えると分かりやすいです。

まず押さえる単語

  • Çarşı(チャルシュ):港・中心部(お店が集まるエリア)
  • Maden(マデン):港から海沿いに少し離れた人気エリア
  • Nizam(ニザム):島の住宅街エリア(落ち着いた雰囲気)
  • Tepeköy / Kadıyoran:島の内側(坂のある方面)

よく使う電気バス路線(目安)

  • BA-1:Çarşı(港)→ Tepeköy → Kadıyoran
    島の内側・坂の方面へ行くルート(黄)
  • BA-2:Çarşı(港)→ Maden → Nizam
    港から少し離れたエリアへ行くときの定番(青)
  • BA-3:島を大きく周回するルート
    「とりあえず島の雰囲気を見たい」人向け
ビュユカダ島内の電気バス路線図。黄色がBA-1、赤がBA-2、青がBA-5の走行ルートを示している。

料金・乗り方(旅行者向けに)

  • 支払いは基本 Istanbulkart(イスタンブールカード)。なぜなら現金不可のことが多いので、事前に用意しておくと安心。
  • 運賃は改定されやすいので、停留所や車内掲示の「当日表示」を最優先で確認するのが確実。
  • 体感としては「短距離なら歩き+自転車」「暑い/遠いなら電気バス」が使い分けしやすいです。

海で泳ぐなら持っていくと便利なもの

海水浴が好きなら、ビーチタオルと水着を持っていくのがおすすめです。反面、私は「泳げるかも」と思っていなかったので持って行かなかったのですが、泳いでいる人を見てちょっと羨ましくなりました。

ビュユカダの海岸から見たマルマラ海。岩場の手前と青い海、遠くにイスタンブールの街並みが広がる晴天の景色。

帰り方:港へ戻って同じように乗るだけ

イスタンブールへ戻る時は、基本的にまた港へ戻ってフェリーに乗ればOK。帰りの運賃も私の時は80TLでした。

帰りの時刻表(私が使った便の例)

これも季節で変動するので、当日は最新の時刻表の確認推奨です。

ビュユカダ (Büyükada)ヘイベリアダ (Heybeliada)エミノニュ (Eminönü)カバタシュ (Kabataş)
14:3014:4515:4516:00
15:3015:4516:4517:00
17:0017:1518:1518:30
18:0018:1519:1519:30
フェリーの出航時刻表の掲示。エミノニュ(Eminönü)・カバタシュ(Kabataş)・ベシクタシュ(Beşiktaş)行きの出発時間(14:30、15:30、17:00、18:00)が書かれている。

事前予約は必要?(私の結論:基本は現地購入で十分)

私が見た限り、公式サイト上に「一般旅行者向けのオンライン購入」導線は分かりやすくは見当たりませんでした(少なくとも “予約ボタンで完結” みたいな形ではなかったです)。
一方で、ネット予約したという人の話もあり、外部の予約サイト経由になっている可能性はあります。

ただ、私の体感では

  • 乗船人数はギチギチではない
  • 価格も高額ではない
  • 現地購入がいちばんラク
    という理由で、無理にオンライン予約を狙わなくても十分だと思いました。

もう少し時間がある人へ:島めぐりで1〜2泊も楽しそう

またビュユカダだけでなく、近くの小さな島も組み合わせた1〜2泊プラン(ツアーやパッケージ)も見つかるので、時間に余裕があるなら「島時間」を長めに取るのも良さそうです。日帰りでも満足度は高いですが、夕方以降の静けさは一度体験してみたい…と思いました。


まとめ(ビュユカダ日帰りで押さえるポイント)

  • なにしろ人混みを避けたいなら、港周辺だけで終わらせず島の奥へ(徒歩か自転車)
  • フェリーは季節で時刻表が変わることがあるので当日確認が安心
  • 島内は電動中心で、車が少ない雰囲気が魅力
  • 海で泳ぐ可能性があるなら、水着とタオルを持参すると楽しみが広がる