三重・紀北町「燈籠祭」花火レポートと松阪のホテル滞在記

跨線橋の窓越しに見下ろす紀伊長島駅の線路と家並み、奥に連なる山々が見える夏の夕方の風景。 国内

夏といえば、やっぱり花火ですよね。 今回の記事では、少し時計の針を戻して、2024年の夏に訪れた三重県・紀北町の「燈籠祭(とうろうまつり)」について振り返りたいと思います。 私が訪れたのは2024年7月27日。ちなみ、このお祭りは、毎年7月末に開催されているそうです。 2026年の今年はいつ開催されるのか、気になる方はぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
きほく燈籠祭 公式サイト

また、花火のあとに宿泊した松阪市のホテルについても詳しくレポートします。

大阪から松阪へ!まずは腹ごしらえ

当日の朝、私は大阪の難波にいました。 紀北町へ向かうため、まずは近鉄特急に乗って松阪駅を目指しました。 お昼前には松阪駅に到着し、前日に鳥羽の花火を見ていた友人と無事に合流。 松阪といえば、やはり「松阪牛」のイメージが強いですよね。すき焼きが有名という話を聞き、ランチは松阪駅前の交番裏にあるビルの2階のお店へ行きました。

近鉄線のきっぷ売り場(券売機と路線図)と、近鉄特急の車内シート・天井表示を並べて写した写真。

注文したのは、すき焼きと牛肉のお茶漬けです。 お昼から少し贅沢な気分を味わえて、旅のスタートとしては最高でした。 その後、駅近くの喫茶店に入り、コーヒーと紅茶を飲みながらこれからの計画を練りました。

酷暑の移動とディーゼル列車

さて、ここからが本番の移動です。 松阪駅から会場のある紀北町の「紀伊長島駅」までは、JRの2両編成のディーゼル列車で向かいました。 しかし、この移動が想像以上に過酷でした。 実は、当日の気温は約37度という猛暑日。列車の冷房の効きが弱いうえに、ディーゼルエンジンの熱気が床からじわじわと上がってくるのです。

実際、車内では熱中症のような症状を訴える人が出てしまいました。 行きでは男の子が、帰りでは中年の男性が倒れてしまい、救急車で運ばれる事態に…。 夏のローカル線移動、水分補給と暑さ対策は本当に重要だと痛感しました。

要注意!ICカードの罠と切符の鉄則

ここで、これから紀北町燈籠祭に行く方へ最も伝えたい注意点があります。 それは、「ICカードを使ってはいけない」ということです。

  • 紀伊長島駅にはICカード対応の改札機がありません。

そのため、松阪駅から乗る際は必ず紙の切符を購入してください。 もしICカードで入場してしまうと、到着時に駅員さんがハンディ端末で一人ひとり処理をすることになり、改札を出るのに長蛇の列ができてしまいます。 私も到着時、長い列ができていたので並ばないといけないのかと思いきや、紙の切符を持っていたのでスムーズに出ることができました。

紀伊長島駅の駅名標と混雑するホームの様子(左)/紀伊長島→松阪行きの紙きっぷを手に持ち、夕方のホームを写した写真(右)。

帰りの切符も先に買うべし

さらに、到着したらすぐに帰りの切符を買っておくことを強くおすすめします。 なぜなら、花火終了後は多くの人が一斉に駅へ押し寄せます。 その際、もしICカードで入場しようとすると、また駅員さんの手作業での処理が必要になり、乗車に時間がかかってしまいます。 私たちは17:00頃に紀伊長島駅に到着し、17:40頃には、早々に松阪へ戻るための切符を購入しておきました。 おかげで帰りの混雑時も、切符の心配をせずに済みました。

会場の雰囲気と鑑賞スポット

駅から会場までは徒歩で移動しました。 Googleマップで「長島地方卸売市場」と検索して向かえば間違いありません。 会場に到着すると、広い芝生の広場には屋台がたくさん! 焼きそば、焼き鳥、生ビール、かき氷…。 お祭りの定番がずらりと並んでいました。そこで、私は迷わず焼きそばと生ビールをゲット。これを食べながら花火を待つ時間がたまりません。

祭り会場の屋台で焼きそばを調理する様子(左)と、テイクアウトの焼きそばと生ビールを並べて花火前に腹ごしらえする様子(右)。

会場での鑑賞スポットは、大きく分けて以下の3つです。

  1. 市場横の埠頭エリア: 花火が一番よく見えますが、終了後の脱出難易度が高いです。
  2. 広場後方の堤防道路: 視界が少し電柱などで遮られますが、全体が見渡せます。
  3. 会場裏手の山・遊歩道: カメラマンの方々が多く、撮影の名所のようでした。

私たちは帰りの移動を考えて、2番目の堤防道路で場所を取りました。

左:川口と草地が広がる穏やかな海辺の風景。中央:夕焼け雲に染まる港で花火を待つ人々。右:夜になり屋台の明かりが灯った会場の様子。

燈籠と花火の競演

花火の打ち上げは20:00開始予定でしたが、少し遅れてスタートしました。 さて、紀北町燈籠祭の見どころは、大きく2つのハイライトがあります。

まずは中盤、巨大燈籠と花火のコラボレーションです。 海上に燈籠が浮かび、音楽に合わせて色とりどりの花火が一斉に打ち上がります。その幻想的な光景には思わず息を飲みました。

そして、最大のハイライトはフィナーレの「彩雲孔雀(さいうんくじゃく)」です。 その名の通り、孔雀が羽を広げたような形に大輪の花火が夜空を埋め尽くします。 ただ、残念ながら私たちは帰りの電車の時間が迫っていたため、このフィナーレを最後まで見届けることができませんでした。 後ろ髪を引かれる思いでしたが、混雑回避のためには仕方ありません。

紀北町・燈籠祭の花火。打ち上げ開始、色とりどりの大輪、水面に映る豪快な連発、白一色のフィナーレを2×2で並べたコラージュ。

帰路の混乱と松阪への帰還

花火のクライマックスを見ることなく駅へ向かいましたが、それでも多くの人が駅を目指して歩いていました。 花火大会に合わせて臨時列車が出ていたものの、なんとこちらも2両編成。 当然ながら一度に全員は乗り切れず、積み残しが発生していました。 結果的に列車は定刻通りには発車できず、数本の増便が決まったというアナウンスを聞きながら、なんとか松阪へ戻ることができました。

ホテルAU松阪 宿泊レポート

松阪に戻り、この日宿泊したのは「ホテルAU松阪」です。 周辺地域でも花火大会が重なる時期だったため、ホテルの確保は激戦でした。 本当はツインルームが良かったのですが、空きがなくダブルルームを予約。 料金は1泊15,400円でした。

客室と設備

建物自体は新しくはありませんが、その分、客室のスペースはかなり広かったです。 荷物を広げても十分な余裕がありました。 また、このホテルの良かった点は以下の2つです。

  • 地下の大浴場: 旅の疲れと夏の汗を流すのに最高でした。
  • 15階の朝食会場: 周囲に高い建物が少ないため、松阪の街並みを眺めながら朝食を楽しめました。
ホテルAU松阪のダブルルーム室内(夜、入口側からの全景)と、15階の朝食会場から眺める松阪市街のパノラマとプレート朝食を並べた写真。

ただし、注意点としては、ホテルのすぐ近くにコンビニがないことです。 最寄りのファミリーマートへ行くには、線路を渡って反対側へ行く必要がありました。

まとめ

2024年の紀北町燈籠祭は、猛暑と移動のハードルがありましたが、それ以上に美しい花火の記憶が残っています。 これから行かれる方は、熱中症対策と切符の準備を万全にして楽しんでくださいね。


よくある質問 (FAQ)

Q1. 紀北町燈籠祭へ行く際、一番気をつけることは何ですか?
A1. 交通系ICカードを使わないことです。紀伊長島駅にはIC改札がないため、必ず出発駅で往復分の「紙の切符」を購入してください。これだけで現地の混雑を大幅に回避できます。

Q2. 花火の観覧場所でおすすめはどこですか?
A2. 写真撮影にこだわらないのであれば、会場後方の「堤防道路」がおすすめです。少し電柱などが視界に入りますが、花火全体を楽しめますし、終了後の駅への移動もしやすい場所です。

Q3. 花火大会当日のホテル予約はいつ頃すべきですか?
A3. できるだけ早めの予約をおすすめします。松阪や周辺エリアでも花火大会が重なることがあり、直前だと満室や選択肢が限られる可能性が高いです。私はダブルルームしか取れませんでした。