私は2026年の1月に、念願だったイタリア旅行へ行ってきました! 冬のイタリアは雰囲気があってとても素敵でしたが、移動に関しては少し緊張する場面もありました。
特に、イタリアの鉄道や地下鉄のルールは日本とは少し違います。 「知らなかった」では済まされず、高額な罰金を請求されてしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、私の実体験をもとに、イタリアの普通列車「レジョナーレ(Regionale)」と「地下鉄(メトロ)」の正しい利用方法と注意点をまとめました。 これからイタリアへ行く方は、ぜひ参考にしてくださいね。
レジョナーレ(Regionale)の絶対ルール:刻印とチェックイン
イタリア国内を移動する際、最も利用頻度が高いのが地域列車である「レジョナーレ」です。 しかし、このレジョナーレこそが、旅行者が最も罰金トラブルに遭いやすい乗り物でもあります。
紙のチケットは「刻印機」に通すこと
まず、駅の券売機で紙のチケットを購入した場合です。 チケットを買っただけでは、まだ乗車権利が確定していません。
ホームに向かう前に、必ず近くにある検札機(刻印機)を探してください。 その機械にチケットを差し込むと、「ジジジッ」という機械音がして、チケットに日時と穴(パンチ)が開けられます。 これが「刻印(Convalida)」です。
注意すべきポイントは以下の通りです。
- 券売機で購入した紙のチケットであればQRコード付きのチケットであっても、刻印は必須です。
- 改札ゲートをQRコードで通過した場合でも、ホーム上で刻印機を探して通す必要があります。
- もし刻印を忘れて乗車し、車内で検札員に見つかると、約50ユーロの罰金を即座に支払うことになります。
- 「外国人だから知らなかった」という言い訳は一切通用しません。容赦なく請求されます。
【空港利用者は特に注意!】
ローマのフィウミチーノ空港からテルミニ駅へ向かう「レオナルド・エクスプレス」も、実はレジョナーレ扱いです。 空港に着いてすぐの移動ですが、同様に刻印(アプリの場合はチェックイン)が絶対に必要です。「特急だから大丈夫だろう」と勘違いしやすいので、乗車前に必ず準備しましょう。

小さいチケットが刻印機に入らない時は?
レジョナーレのチケットには、細長いタイプと名刺サイズの小さいタイプがあります。 長いチケットはスムーズに機械に入りますが、小さいチケットは反応が悪いことが多かったです。
私も最初は焦りましたが、コツを見つけました。 チケットを挿入口に入れたあと、紙を左側に寄せるようにスライドさせてみてください。 すると、センサーが反応して無事に刻印ができました。
「機械が壊れていた」と主張しても、検札員は認めてくれないことが多いそうです。 必ず乗車前に刻印の跡を確認しましょう。
アプリ購入なら「オンライン・チェックイン」が必須
最近はTrenitalia(トレニタリア)の公式アプリでチケットを買う方も多いと思います。 アプリの場合、紙の刻印の代わりに「オンライン・チェックイン」という手続きが必要です。
- アプリのチケット管理画面を開く。
- 「Check-in(チェックイン)」ボタンをタップする。
- ボタンが緑色になり、チェックイン完了の表示が出ればOKです。
ここで最も重要な注意点があります。 このチェックイン操作は、必ず「列車の出発時刻前」に行わなければなりません。 列車が動き出してからボタンを押しても手遅れで、検札時に罰金の対象となります。
チェックイン後の有効時間
一度チェックイン(または刻印)をすると、そのチケットは4時間有効になります。 もし予定していた列車に乗り遅れてしまっても、この4時間以内であれば、同じ区間の後続列車に乗ることができます。
Omioなどで購入した場合
私は交通手段の比較サイト「Omio」なども利用しました。 現時点では、Omioで購入したチケットはトレニタリアのチェックイン機能と完全には連動していないようです。 そのため、購入画面の提示だけで大丈夫なケースがほとんどでした。
しかし、システムは日々変わります。 Omioで購入した場合でも、アプリ内に「チェックイン」や「有効化」のボタンがないか、念のため確認することをおすすめします。
座席クラスにも注意が必要
レジョナーレは基本的に全席自由席です。 しかし、車両によっては「1等車(1st class)」と「2等車(2nd class)」に分かれていることがあります。
うっかり2等車のチケットで1等車の座席に座ってしまうと、これも罰金の対象になります。 車両のドアや壁に大きく「1」や「2」と数字が書いてあるので、乗車前に確認しましょう。
地下鉄(メトロ)はコンタクトレス決済が便利
次に、各都市の地下鉄についてです。 ローマやミラノなど、都市によって多少の違いはありますが、基本的なルールは共通しています。
クレジットカードのタッチ決済で乗車
最近のイタリアの地下鉄は、コンタクトレス(タッチ決済)機能付きのクレジットカードがあれば、券売機に並ぶ必要がありません。 日本のSuicaのように、改札のリーダーにカードをタッチするだけで乗車できます。
利用時のポイント:
- 入る時も出る時もタッチ: 多くの都市で、乗車時だけでなく降車時にも改札でのタッチが必要です。(※都市や駅によっては、出る時のタッチが不要な場合もあります)
- 上限キャップ制: 同じカードを使い続ければ、1日に何度乗っても「1日券」の料金を超えないように自動計算されます。
- そのため、わざわざ紙の1日券を買うメリットは少なくなりました。
バスやトラムへの乗り継ぎ
地下鉄を降りてから、バスやトラムに乗り継ぐ場合も便利です。 チケットの有効時間内であれば、追加料金は発生しません。
この有効時間は都市によって異なります。 短い都市では30分、長い都市(ローマなど)では90分〜100分ほど有効です。
レジョナーレ利用時のトラブル回避テクニック
最後に、私が実際に体験して感じた「知っておくと助かる情報」をシェアします。
1. プラットホーム(Binario)の変更に注意
イタリアの鉄道は、発着番線(Binario)が直前で変わることが頻繁にあります。
私がベネチア・メストレ駅からベネチア本島(サンタ・ルチア駅)へ行こうとした時のことです。 ホームで待っていたのですが、なんと発車3分前に突然プラットホームが変更されました! 慌てて階段を駆け上がり、別のホームへ移動してなんとか間に合いました。
電光掲示板からは目を離さないようにしましょう。
2. リアルタイム運行状況を確認するサイト
大きな駅でも、電光掲示板が遠くて見づらいことがあります。 そんな時は、スマホで各駅の掲示板と同じ情報が見られるサイトを活用しましょう。
- RFI 公式サイト (Monitor Arrivi/Partenze): https://www.rfi.it/it/stazioni/pagine-stazioni/servizi-di-qualita/informazioni-al-pubblico/monitor-arrivi-partenze-live.html
このサイトで「Partenze(出発)」を選び、自分がいる駅名を入力すれば、リアルタイムの番線変更や遅延情報が手元で確認できます。

画像出典:RFI
3. 券売機付近の「親切な詐欺」に注意
駅の券売機でチケットを買おうとしていると、親しげに近づいてきて操作を手伝おうとする人がいます。 彼らは親切心ではなく、操作後にチップやお釣りを要求してくる詐欺師がほとんどです。
もし誰かが勝手に画面を触ってきたり、過度に近づいてきたりしたら、きっぱりと断りましょう。 そして、警察官や駅員が見える別の券売機へ移動するのが安全です。
その他にも、イタリアには観光客を狙った様々な手口があります。 以前まとめたこちらの記事も、渡航前にぜひ読んでみてください。
👉[イタリア旅行の詐欺と治安!観光客を狙う最新の手口]
4. ストライキ(Sciopero)情報をチェック
イタリアの鉄道はストライキ(Sciopero)が非常に多いです。 統計的には金曜日に実施されることが多いと言われています。
旅行期間中にストライキが重なると移動ができなくなります。 トレニタリアの公式サイトではストライキの予定が告知されているので、特に金曜日に長距離移動をする際は事前に確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. レジョナーレのチケットは事前予約が必要ですか?
いいえ、基本的には不要です。レジョナーレは全席自由席であり、定員で売り切れることはほとんどありません。当日駅で購入しても値段は変わりませんので、予定に合わせてその場で買うのが気楽でおすすめです。
Q2. 刻印を忘れて電車に乗ってしまいました。どうすればいいですか?
もし発車直後に気づいた場合は、すぐに自分から車掌さんを探して申告してください。「検札に来た時に見つかる」のと「自分から言いに行く」のでは対応が違う場合があります。ただし、基本的には罰金ルールが厳格なので、乗車前の確認を徹底するのが一番です。
Q3. コンタクトレス決済でApple PayやGoogle Payは使えますか?
はい、利用可能です。ただし、スマホの充電切れには注意してください。 また、同じ端末(カード)を使い続ける必要があります。行きはiPhone、帰りはApple Watchという使い分けをすると、別々の乗車とみなされ、上限キャップ(1日券扱い)が適用されない場合があるので注意しましょう。


