イタリア夜行列車ICNの予約方法&ローマ〜ミラノ乗車記

夜の駅ホームに停車するICN夜行列車の車両(ローマ〜ミラノ) イタリア

2026年1月、私はイタリア旅行へ行ってきました! ローマに到着した初日の夜、そのまま夜行列車に乗って北部のミラノへと向かう計画を立てていました。イタリアは南北に細長い形をしているため、夜間に移動することで宿泊費と時間を節約できる夜行列車「InterCityNotte(ICN)」がとても便利なんです。

今回の記事では、このイタリア夜行列車の予約方法と、実際に私が体験したInterCityNotte 798(ローマ→ミラノ)の乗車記をお届けします。まさかの遅延やハプニング続きだったリアルな体験談、ぜひ参考にしてくださいね。


イタリア夜行列車(ICN)の予約方法は2つ

イタリアの夜行列車を予約するには、主に以下の2つの方法があります。

  1. トレニタリア(Trenitalia)公式サイト:イタリア国鉄の公式サイト。
  2. Omio(オミオ):ヨーロッパ交通の予約サイト。日本語対応で操作が簡単。

ちなみに私は今回、価格を比較した結果、トレニタリア公式サイトで予約しました。それぞれの予約手順を詳しく解説します。

ユカリのメモ
私が予約した際は、トレニタリア公式サイトの方が約2ユーロ安かった(119.90ユーロ)ため公式サイトを利用しました。しかし、Omioの方が安い場合もあるので、両方を比較するのが賢い方法です。

⚠️ 予約前の重要チェック:出発・到着駅について
イタリアの列車は、日程や工事状況によって出発駅や到着駅が変わることが珍しくありません。 今回の夜行列車(ICN)も、基本は「ティブルティーナ駅」発・「ポルタ・ガリバルディ駅」着が多いですが、私のように「オスティエンセ駅」発になる日もあります。どの列車を予約する場合でも、検索結果に出てくる「駅名」を必ずよく確認してくださいね!


方法1:トレニタリア(Trenitalia)公式サイトでの予約手順

まずは、イタリア国鉄の公式サイトを利用する方法です。残念ながら日本語サイトはありませんが、英語サイトで簡単に予約できます。

ステップ1:公式サイトへアクセス

トレニタリア英語サイトにアクセスします。

トレニタリア(Trenitalia)英語版公式サイトの検索フォーム画面(出発地・到着地・日付・人数を入力して列車を検索)

画像出典:Trenitalia公式サイト

ステップ2:検索条件を入力

以前は会員登録が必須でしたが、現在はゲスト購入も可能です。ただ、チケット管理のために登録しておくのがおすすめです。

  • Departure from(出発地): ローマには複数の駅がありますが、夜行列車は出発駅が異なる場合があるため、「Roma (Tutte Le Stazioni)」(ローマ全駅)を選択します。
  • Arrival at(到着地): ミラノも同様に「Milano (Tutte Le Stazioni)」を選びましょう。ちなみに夜行列車は主に「ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅」に到着します。
  • Main Solutions: 列車種別を「Intercity」に設定し、夜の時間帯で検索します。

ステップ3:便を選択

検索結果から、乗り換えなし(Detailsと表示)の直行便を探します。今回はローマ・ティブルティーナ駅(23:51発)〜ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅(06:55着)のInterCityNotte 798を選択してみましょう。

ステップ4:座席(クラス)の選択

ここが一番重要です!ICNには主に以下の座席タイプがあります。

  • Posto a Sedere 2a Classe: 普通の座席(横になれません)。
  • Cuccetta Comfort 4 Posti: 4人部屋の簡易寝台(ベッドに変形)。
  • Vagone Letto Relax: 完全な個室寝台。

注意点として、「Cuccetta」は簡易ベッド、「Vagone Letto Relax」がしっかりした個室ベッドです。私は今回、「Vagone Letto Relax Uso Singolo – Cabina Intera」(1人個室)を選択しました。

トレニタリア英語版公式サイトで夜行列車(InterCity Notte)の検索結果を表示し、座席・寝台(クシェット/個室など)の料金オプションを比較している画面

画像出典:Trenitalia公式サイト

ステップ5:個人情報入力と決済

パスポートのローマ字氏名と一致するように名前を入力し、チケットを受け取るメールアドレスも正確に記入します。クレジットカードで決済を完了させましょう。

ステップ6:チケットの保存

メールで送られてくるPDFのチケットは、万が一スマホの充電が切れた時などに備えて、事前に印刷しておくことを強くおすすめします。


方法2:Omio(オミオ)での予約手順

次に、ヨーロッパの交通予約サイト「Omio」を使う方法です。こちらは日本語に完全対応しているため、英語が不安な方でも安心です。

ステップ1:Omio公式サイトへ

Omioの日本語サイトまたはアプリを開きます。

Omio(オミオ)日本語サイトのトップ画面。ローマ→ミラノの検索フォーム(日付・人数・検索ボタン)が表示されているスクリーンショット

画像出典:Omio公式サイト

ステップ2:検索

出発地に「ローマ」、到着地に「ミラノ」と入力します。主要都市はカタカナで検索可能です。

ステップ3:便の選択

検索結果の下の方にある鉄道リストから「InterCityNotte 798」を選択します。

Omio(オミオ)でローマ→ミラノの検索結果を表示し、夜行列車(InterCity Notte)を含む列車一覧とルート地図を確認している画面

画像出典:Omio公式サイト

ステップ4:クラス選択

Omioでは以下のように表示されます。

  • 2等:座席
  • 寝台 – 混合:簡易寝台(4人部屋)
  • 1等:個室
Omio(オミオ)でイタリアの夜行列車(ローマ・ティブルティーナ→ミラノ)を選択し、座席クラス(1等/2等など)と運賃タイプを比較してアップグレード料金を確認している画面

画像出典:Omio公式サイト

ステップ5:決済

同様に個人情報を入力し決済します。Omioで会員登録しておくと、アプリ内でモバイルチケットとして管理できるので非常に便利です。


【乗車記】まさかの5時間遅延!?ローマ発ミラノ行きICN798

さて、ここからは実際の乗車レポートです。 1月8日、私は韓国の仁川空港からアシアナ航空のビジネスクラス(OZ561便)でローマに到着しました。初めてのビジネス利用でしたが、本当に快適でした。
※アシアナ航空の搭乗記は、また別の記事で詳しく紹介しています!
👉[アシアナ航空 ビジネス 搭乗記|仁川発ローマ行(OZ561便)]

ローマ・フィウミチーノ空港には19:30頃到着。 ここで一つ朗報です。ローマのフィウミチーノ空港では、日本のパスポート所持者は自動化ゲート(E-gate)を利用してスムーズに入国できます。 実は私が到着した時、ちょうど中国からの便が先に到着していて審査場には列ができていました。しかし、この自動化ゲートのおかげで、なんとその先着便の乗客たちよりも早く、あっという間に入国手続きを終えることができたんです!

おかげで列車の時間までかなり余裕があったため、第3ターミナル出発階の上にあるジェラート屋さんで休憩しました。これが今回の旅、最初のイタリアンジェラートです!

ローマ・フィウミチーノ空港の日本旅券向け自動化ゲート案内の電光表示(左)と、ターミナル3の3階(出発階の上)にあるジェラート店で買ったジェラート(右)

オスティエンセ駅での悪夢

出発の30分ほど前に、乗車予定のローマ・オスティエンセ駅へ到着しました。この駅は少し小さく、ホームがあるだけのシンプルな構造です。

駅の電光掲示板を見ると、なんとすでに40分の遅延表示が。「まあ、ヨーロッパの鉄道だし仕方ないか」と思っていたのですが…。

その後、遅延時間はどんどん伸びていき、最終的になんと305分遅延という表示に変わりました。

ローマ・オスティエンセ駅の出発案内板で、InterCity Notte(ICN 798)の遅延が295分と表示されている様子(実際は最大305分遅延表示まで確認)

「えっ、305分って5時間!?」

つまり5時間遅れなら、ミラノに到着するのは翌日の昼前です。他の乗客たちも困惑しながら待ち続けています。そこで調べてみると、どうやらナポリ周辺の線路トラブルで車両が到着できないようでした。

「ホテルを取るべき? でも誰にキャンセルを言えばいいの?」と途方に暮れていたその時、イタリア語のアナウンスが流れ、乗客たちが一斉に別のホームへ移動し始めました。私も慌ててついて行くと、そこには代替の臨時列車が到着していたのです!


まさかの座席ダウングレード

なんとか列車に乗り込みましたが、ここでまたトラブル発生です。 車掌さんにチケットを見せると、予約した部屋とは別の車両へ行くよう指示されました。案内された部屋を開けると、そこは私が予約した「1人個室(Vagone Letto Relax)」ではなく、「4人用の簡易寝台(Cuccetta)」でした。

幸い、他の乗客はおらず私一人で使えましたが、これは明らかにダウングレードです。本来の個室には専用の洗面台が付いているはずなのに、この部屋にはありません。

しかし、長時間のフライトと待機でクタクタだった私は、文句を言う気力もなく、とりあえずコンセントでスマホを充電し、眠ることにしました。

イタリアの夜行列車InterCity Notteのクシェット(簡易寝台)客室を1人で利用している様子。寝台と荷物、アメニティが見える(本来は1人個室予約だったがダウングレード)。

「ラテ」の悲劇と到着

寝る準備をしていると、車掌さんが「明日の朝の飲み物は?」と聞きに来ました。私はカフェラテが飲みたかったので、つい「ラテ(Latte)」と答えてしまいました。

しかし翌朝、配られたのは「温かい牛乳」とパン。 そうです、イタリア語で「Latte」は単なる牛乳のこと。カフェラテが欲しい時は「Caffè Latte」と言わなければいけなかったんです。車掌さんが3回も確認してくれた理由がようやく分かりました(笑)。

InterCity Notteの車内で朝に配られたミルク。紙コップとトレー、座席まわりが写っている車内の朝食シーン。

朝起きると、列車はさらに遅れていました。簡易寝台の車両には部屋に洗面台がないため、共用のトイレにある小さな洗面台で顔を洗いました。シベリア鉄道の時よりはマシでしたが、やはり不便でしたね。

結局、ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅には157分の遅延で到着。 予約していたミラノのウォーキングツアーにも間に合わず、ノーショー(無断キャンセル扱い)となってしまいました。自分のせいではないのにお金を無駄にしてしまい、本当に悔しい思いをしました。


今回の教訓とまとめ

今回の夜行列車体験は、大幅な遅延と座席変更という波乱の幕開けでした。

後で調べたところ、トレニタリアには遅延補償の規定があります。

  • 60分以上の遅延:チケット代金の25%を返金
  • 120分以上の遅延:チケット代金の50%を返金

今回は157分遅延だったので、50%の補償が受けられるはずです。さらに座席のダウングレードもあったので、しっかり請求しようと思います。次回の記事では、この「トレニタリアへの補償請求方法」について詳しくシェアしますね!

👉トレニタリア遅延補償・返金申請のやり方と結果まとめ

よくある質問(FAQ)

Q1. トレニタリアとOmio、どちらで予約するのがおすすめですか?
A. コスパ重視なら「トレニタリア公式サイト」、手軽さと日本語サポート重視なら「Omio」がおすすめです。価格差が小さい場合は、アプリでチケット管理がしやすいOmioが便利かもしれません。

Q2. イタリアの夜行列車は治安は大丈夫ですか?
A. 私が乗った個室やクシェット(簡易寝台)は内側から鍵がかかるため、比較的安全です。ただし、駅での待ち時間や移動中はスリなどに十分注意してください。特に夜遅い駅は人通りが少ないので気をつけましょう。

Q3. 夜行列車にシャワーはありますか?
A. 一般的なICN(InterCityNotte)の個室やクシェットにはシャワーはありません。Vagone Letto Relax(個室)には専用の洗面台が付いていますが、シャワーはないため、乗車前に済ませておくか、到着後のホテルで浴びることになります。