2026年1月、冬のイタリアを旅してきました。 今回は、水の都ベネチアから芸術の都フィレンツェへ移動し、さらにそこからピサとヴィアレッジョへ日帰り観光をしてきた様子をお届けします。
旅にトラブルはつきものですが、今回はランチ抜きになったり、楽しみにしていたディナーのステーキ選びで少し失敗してしまったり…。 そんなリアルな失敗談も含めて、これからイタリアへ行く方の参考になるような情報をお届けします。
ベネチアからフィレンツェへ:イタロで快適移動
まずはベネチアでの朝からスタートです。 宿泊していたメストレ地区のプラザホテルで早めの朝食を済ませ、駅へと向かいました。
ちなみに、今回利用したのは、イタリアの私鉄高速列車Italo(イタロ)です。
- 出発: ベネチア・メストレ駅 (08:17)
- 到着: フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅 (10:20)
- 座席: プリマ ビジネス クラス
以前、イタロと国鉄フレッチャロッサの比較記事を書きました。座席の広さやサービスの違いについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてくださいね。
👉[イタリア高速列車比較!フレッチャロッサvsイタロの予約&乗車記]
フィレンツェの宿事情と「韓国人宿」という選択
定刻通りにフィレンツェへ到着しました。 さて、今回の宿泊先ですが、実はホテルではなく「韓国人専用ゲストハウス」を選びました。
これには深い理由があります。 私が滞在した1月13日から16日は、世界最大級のメンズプレタポルテの見本市「ピッティ・ウオモ (Pitti Uomo)」の開催期間中だったのです!
そのため、フィレンツェ中のホテル料金が高騰しており、ミラノやベネチア、ローマよりも遥かに高い金額になっていました。
実は私、韓国語が得意なんです。 そこで、他の日本人旅行者がなかなか選ばない「韓国人専用ゲストハウス(ミンパク)」を利用することにしました。
- ヨーロッパ主要都市には大抵ある
- 情報交換が活発
- 比較的リーズナブル
もし韓国語が得意で、こういった宿に興味がある方は、以前まとめた予約方法の記事を参考にしてみてください。
👉[韓国人専用ゲストハウスの予約術:予約サイト「민다」の使い方]
ピサ観光の極意:降りる駅を間違えるな!
今回のお宿は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(SMN駅)から徒歩10分ほど。 荷物を預け、オーナーさんと話していると、ピサ観光に関する超重要情報を教えてもらいました。
【ピサ観光の鉄則】
- 「ピサ中央駅 (Pisa Centrale)」で降りてはいけない。
- 「ピサ・サン・ロッソア駅 (Pisa S. Rossore)」を目指すべし。
オーナーさん曰く、中央駅からピサの斜塔までは徒歩40分以上かかります。バスもありますが、スリ集団による被害が多発する危険な路線なのだそうです。 一方、Pisa S. Rossore駅なら、斜塔まで徒歩10〜15分で安全に行けるとのこと。
このアドバイスに従い、私は迷わずPisa S. Rossore行きのチケットを購入しました。 本数は少なく、中央駅行きが2〜3本来る間に1本あるかどうかですが、安全と体力を優先しました。

車内での出会い
ピサへ向かうレジョナーレ(普通列車)の中で、ある素敵な出会いがありました。 スペインから来たという上品なマダムに、「この電車で合ってるかしら?」と話しかけられたんです。
見せていただいたチケットは、多くの観光客が利用するピサ中央駅行き。 「合ってますよ」と笑顔でお答えしましたが、ふと心の中で思いました。
もし私がS. Rossore駅という裏技を知らず、彼女と同じように中央駅で降りる予定だったなら、そこから一緒に斜塔までお散歩できたのになぁ……と。 行き先は同じピサでも、降りる駅が違うため、そこでお別れすることになったのが少し残念です。
本当に「斜塔」しかなかったピサ
Pisa S. Rossore駅に到着すると、街のいたるところに「Torre pendente(斜塔)」への案内表示があります。 歩くこと約10分。本当にあっという間に到着しました。
よく「ピサには斜塔しかない」という噂を聞きますが、本当にその通りでした(笑)。 目の前にあるのは斜塔と、その前の大聖堂だけ。
周りの観光客はみんな、斜塔を手で支えるポーズで写真を撮っています。 私はあまのじゃくな性格なので、斜塔をさらに押し倒そうとする角度で記念撮影をしてきました。

思いつきで海辺の街、ヴィアレッジョへ
観光を終えて時計を見ると、まだ13時50分。 フィレンツェから1時間かけて来たのに、これだけで帰るのはもったいない気がしました。
Googleマップを開いて北側を見てみると、ヴィアレッジョ (Viareggio) という街を発見。 地図からは、なんだかバカンス地のようなゆったりとした雰囲気が漂っていて、今いる駅からもすぐに移動できそうです。
再びレジョナーレ(普通列車)に乗り、14時半頃にヴィアレッジョ駅に到着しました。

冬の海辺の保養地、その静寂
駅の向かいからまっすぐ歩くと、すぐに海岸線に出ました。 予想通り、そこは美しい保養地(バカンス地)でしたが、今は完全なオフシーズン。
- ミシュラン掲載の看板があるレストランも休業中
- 空は曇り、波は荒い
- 人通りはまばら

海辺を30分ほど散歩しましたが、開いているお店がほとんどありません。 朝食以降、お菓子を少し食べただけだったのでお腹が空いていたのですが、ここでの食事は諦めてフィレンツェに戻ることにしました。
フィレンツェでの夕食:ステーキへの挑戦と敗北
17時10分頃、フィレンツェSMN駅に戻ってきました。 さて、遅すぎるランチ兼ディナーの時間です。
フィレンツェといえば、Tボーンステーキ(ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ)ですよね。 しかし、Tボーンは通常1kg前後あり、3〜4人でシェアするのが一般的。一人旅の私にはハードルが高すぎます。
そこで私は考えました。 「Tボーンの構成要素を、部位ごとに食べればいいじゃない」 今回はサーロインを食べて、フィレ部分はまた別の機会にしようという作戦です。
予約アプリ「The Fork」を活用
ヨーロッパ版食べログとも言えるアプリ「The Fork」を使って、ボーボリ庭園近くのレストランを予約しました。このアプリ経由だと、直接お店に行くより割引になることが多いのでおすすめです。
注文したもの
- サーロインステーキ(ミディアムレア)
- 赤ワイン(グラス)
- リモナータ(ファンタオレンジがなくて勧められたもの)
ここで小さなハプニングが。「リモナータ」をただのレモネードだと思って飲んでいたら、なんとお酒でした。

正直な感想
残念ながら、今回のレストラン選びは失敗と言わざるを得ません。 ミディアムレアを頼んだのに、片方は完全にウェルダン、もう片方はレアに近いという、焼きムラが激しい状態でした。
お会計は、The Forkの割引が適用されて52.70ユーロから34ユーロになりましたが、味の満足度は低かったです。そのため、今回は店名の公表は控えておきますね。
ピッティ・ウオモの夜
ほろ酔い気分で、夜のフィレンツェを散策しました。 アルノ川沿いは、夜に見るとまた違った美しさがあります。
そして、ブランドショップが並ぶ通りには、信じられないほどお洒落な紳士たちが溢れていました。 さすがピッティ・ウオモ開催期間中。 色とりどりのスーツを着こなしたモデルのような男性たちと、彼らを追うフォトグラファーたち。
この光景を見て、ようやく全ての謎が解けました。 「なるほど、この一大イベントのせいでフィレンツェ中のホテル代が異常に高騰していたのね……」 私がホテルを諦めてゲストハウスに泊まらざるを得なかった理由を目の当たりにし、「これじゃ仕方ないか」と複雑な気持ちで宿へと戻りました。

まとめ
ベネチアからの大移動に始まり、ピサの斜塔、そして静かなヴィアレッジョの海。 食事の失敗やホテルの高騰などハプニングもありましたが、振り返ってみれば充実したフィレンツェ初日でした。
特に、ピサ観光で「Pisa S. Rossore駅」を選んだのは大正解でした。 中央駅から歩く苦労やスリのリスクを回避できたのは大きいです。これから旅行される方も、ぜひこのルートを使って快適に移動してくださいね。
最後に、今回のルートについて役立ちそうな情報をQ&A形式で整理しておきます。
よくある質問 (FAQ)
Q1: ピサ観光にはどれくらいの時間が必要ですか?
A1: フィレンツェからの移動時間(電車で往復約2時間)を除くと、現地での観光自体は1時間〜1時間半もあれば十分です。 ですので、フィレンツェを出発して戻ってくるまでの総所要時間は、およそ3〜4時間(半日)を見ておくと良いでしょう。
Q2: フィレンツェからピサへの電車予約は必要ですか?
A2: レジョナーレ(普通列車)を利用する場合、事前の予約は必須ではありません。駅の券売機で当日に購入しても値段は変わりませんし、席も自由席です。
Q3: 女一人旅でTボーンステーキを食べる方法はありますか?
A3: 一部の観光客向けレストランでは「1人前用(約500g〜)」を用意していることもありますが、本来のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナとは肉の厚みが異なります。私のようにお肉の部位(サーロインやフィレ)を指定して注文するのも一つの賢い方法ですよ。


