2024〜25年の年末年始は、ドイツ・チェコ・オーストリア・ハンガリーをぐるっと周遊してきました。そのときフランクフルトには、2024年12月21日〜23日の3日間滞在。今回は、私が中央駅近くのホテルからすべて徒歩でまわった「金融街のユーロタワー」「レーマー広場周辺の旧市街」「アイゼルナー橋」の3スポットについて、場所と歩き方のコツをまとめます。
中央駅周辺に泊まっている方なら、電車やトラムに乗らなくても十分歩いて観光できます。また、「トランジットで半日だけフランクフルトに滞在する」という人にもおすすめのコースです。
フランクフルト旧市街は徒歩観光しやすい街
フランクフルト中央駅(Frankfurt Hbf)から金融街〜旧市街〜マイン川までは、どこも徒歩15〜20分圏内。
大まかな徒歩ルートはこんなイメージです。
- 中央駅 → 金融街・ユーロタワー(ユーロ記号のモニュメント)
- 金融街から旧市街方向へ歩き、パウルス教会(パウルスキルヒェ)
- すぐ隣のレーマー広場(レーマーベルク)
- レーマー広場から2〜3分で、マイン川にかかる歩行者専用橋・アイゼルナー橋
途中にカフェやパン屋さんも多く、私は午前中に中央駅近くのホテルを出て、お昼はレーマー広場周辺でランチ、そのまま夕方まで旧市街をぶらぶら、という流れで観光しました。
金融街とユーロタワー:ユーロの街を象徴するエリア
ユーロタワーとユーロ記号モニュメント
旧市街へ向かう途中、まず目に入るのが金融街にそびえる「ユーロタワー(Eurotower)」です。かつては欧州中央銀行(ECB)の本部が置かれていたビルです。今もECB関連の機関が入居している、フランクフルトらしいランドマークです。
ビルの前のヴィリー=ブラント広場には、青いユーロ記号に黄色い星が12個ついた巨大な「ユーロ・スカルプチャー(Euro-Skulptur)」が立っています。ニュースなどでもよく映るので、「フランクフルトといえばこれ!」という人も多いはず。
周りはスーツ姿のビジネスマンが多く、いかにも金融街という雰囲気。ビル自体はオフィスなので中には入れませんが、モニュメントの前で写真を撮るだけでも「ユーロの街に来たなあ」と実感できる場所でした。

展望台に上りたいなら「メインタワー」へ
事前にネットで調べているとき、「ユーロタワーの上からの眺めが良い」という情報を見かけました。しかし、実際にはユーロタワーには一般向けの展望台はありません。
フランクフルトで人気の展望台は、少し離れた「メインタワー(Main Tower)」。こちらは有料ですが、屋外テラスから街をぐるっと見渡せて、夜景スポットとしても有名です。
「高層ビルから夜景を見たい」という方は、ユーロタワーの写真を撮ったあとに、時間があればメインタワーの展望台に立ち寄るコースにするのがおすすめです。
パウルス教会:ドイツ民主主義の象徴
金融街からトラムの通り沿いに旧市街方向へ歩いていくと、まず見えてくるのが丸いシルエットが特徴的な「パウルス教会(Paulskirche)」です。
1848年、最初の「ドイツ国民議会」の舞台
パウルス教会は、1848年にドイツで初めて全国規模の議会「フランクフルト国民議会」が開かれた場所。ここで議員たちがドイツ統一と民主主義について議論し、ドイツ初の憲法案を作成しました。
現在は礼拝の場というより、「ドイツ民主主義の象徴」として位置づけられています。そして、内部には当時の議場を再現したスペースや、ドイツの民主主義の歩みを紹介する常設展示があります。
私が訪れたときも入場料は無料でした。観光客もそれほど多くなく、静かに展示を見て回ることができました。

教会裏手のモニュメントにも注目
教会の裏手には、手を縛られて苦しそうな表情をした人物像の印象的な彫像があります。宗教的なモチーフではなく、ナチス政権下で犠牲となった人々を追悼するためのモニュメントとのこと。
旧市街のかわいらしい木組みの家並みとはまったく違う、重い歴史を感じる場所です。時間があればぜひ教会の裏側まで回り込んでみてください。
最新の展示内容や開館時間は、パウルス教会の公式ページで確認できます。
「パウルス教会(Paulskirche)公式情報(英語)」
レーマー広場:木組みの家が並ぶフランクフルトの「顔」
パウルス教会のすぐ隣が、フランクフルト旧市街の中心「レーマー広場(Römerberg)」です。
広場を取り囲むように、15〜18世紀に建てられた木組み建築が再現されています。「これぞヨーロッパの旧市街!」という雰囲気です。戦災で一度は破壊されましたが、その後の復元によって現在の姿になっています。

レーマー(市庁舎)と皇帝の宴会の間
広場で一番目を引く建物が、三つの切妻屋根が連なった市庁舎「レーマー(Rathaus Römer)」。
もともとは貴族の邸宅3棟を、1405年に市庁舎として改装したものと言われています。神聖ローマ帝国時代には、皇帝の戴冠式のあとに祝宴が行われた場所としても知られています。現在もフランクフルト市長の執務室がある現役の市庁舎です。
正義の女神像と木組みの家・オストツァイレ
広場の中央には、目を覆い、天秤と剣を手にした「正義の女神」の噴水像があります。法と正義の象徴として、写真撮影スポットにもなっていました。
市庁舎の向かい側には、木組みの家々が並ぶ「オストツァイレ」と呼ばれる一角があります。お昼時にはテラス席でビールを飲む人たちで一気ににぎやかになります。
アイゼルナー橋:フランクフルトの景色を一望できる歩行者専用橋
レーマー広場からマイン川方面へ徒歩2分ほどで、フランクフルトの歩行者専用橋「アイゼルナー・シュテーク(Eiserner Steg)」に到着します。
1869年に建設された鉄製の橋で、戦時中に破壊されたあと1946年に再建。現在は旧市街と対岸のザクセンハウゼン地区を結ぶ、歩行者専用の橋として親しまれています。

フランクフルトらしい景色が全部入り
橋の上からは、フランクフルトらしい景色が一度に見渡せます。
- 旧市街側:パウルス教会や大聖堂の塔が見える歴史的な街並み
- 中央駅側:高層ビルが並ぶ金融街のスカイライン
- 対岸のザクセンハウゼン側:少し落ち着いた住宅街や博物館エリア
「旧市街・金融街・マイン川」が一枚の写真に収まるスポットです。なので、フランクフルトらしい一枚を撮りたい人にはベストスポットでした。橋の欄干には、恋人同士の「愛の南京錠」がびっしり。今では数千個単位でかかっていると言われています。
土曜日ならマインウファー蚤の市もチェック
時期が合えば、マイン川沿いで開かれる蚤の市「マインウファー・フローマルクト(Mainuferflohmarkt)」も要チェックです。
- 開催日:基本的には毎週土曜日
- 時間帯:〜14時頃まで
- 場所:マイン川沿いの河岸
私が訪れたときは、古い食器やレコード、洋服、雑貨など、とにかくジャンルも価格帯もバラバラなものがずらっと並んでいました。その様子は、「ドイツのフリマ文化」を覗き見しているような感覚でした。
開催場所や日程はシーズンによって変わることがあるので、出かける前にフローマルクト運営元の公式情報(ドイツ語)もチェックしてみてください。
「フランクフルト・フローマルクト公式情報(ドイツ語)」
徒歩観光のモデルコースと所要時間の目安
実際に私が歩いたイメージで、ざっくりとしたモデルコースと所要時間を書いておきます。
- フランクフルト中央駅 → 金融街・ユーロタワー(徒歩約10〜15分)
- ユーロタワー周辺を少し散歩・写真撮影(15〜20分)
- 金融街 → パウルス教会(徒歩約10分)
- パウルス教会見学(30分ほど、展示をじっくり見たい人はもう少し余裕を)
- レーマー広場散策・ランチ(1〜2時間)
- レーマー広場 → アイゼルナー橋(徒歩2〜3分)
- 橋の上から写真撮影、川沿いをお散歩(30分〜1時間)
- 土曜日なら、時間が合えばマインウファー蚤の市をのぞく
観光自体は半日〜1日あれば十分楽しめるボリューム感です。
まとめ:短い滞在でも「フランクフルトらしさ」をぎゅっと
フランクフルトは「空港乗り継ぎの街」というイメージを持たれがちですが、
- ユーロタワーとユーロ記号モニュメントがある金融街
- ドイツ民主主義の象徴・パウルス教会と、木組みの家が並ぶレーマー広場
- 旧市街と金融街の景色を一度に楽しめるアイゼルナー橋
を徒歩でさくっと巡るだけでも、「歴史ある旧市街」と「現代的な金融センター」が同居する、この街らしさをしっかり味わえます。
中央駅周辺に宿を取って、チェックイン前後の時間を活用するのにもぴったりのコースです。
年末年始のヨーロッパ周遊やドイツ旅行のスタート地点としてフランクフルトに立ち寄る方は、ぜひ参考にしてみてください。
最新のイベント情報やシティマップは、フランクフルト観光局の公式サイトもあわせてチェックしてみてください。
「フランクフルト観光局公式サイト(英語)」


