7月上旬に、韓国・ソウルから釜山(プサン)まで、韓国の高速鉄道である「KTX」を使って移動してきました!今回は、ワンランク上の快適な移動ができる「特室(ファーストクラス・1等席)」の乗車レビューをお届けします。
ソウルから釜山までの直線距離は約330kmで、KTXを利用すると所要時間は約2時間半〜3時間ほど。日本で例えるなら、東京から名古屋や京都に行くくらいの距離感と考えるとイメージしやすいかもしれませんね。
KTXのチケット予約方法と料金について
公式サイトは決済エラーに注意!予約は旅行予約サイトがスムーズ
KTXのチケットを事前に購入する場合、少し注意が必要な点があります。残念ながら、韓国の公式ホームページ(KORAIL)では、日本など海外で発行されたクレジットカードを使うと決済エラーで予約が進まないトラブルが頻繁に起こります。
そこでおすすめなのが、日本のクレジットカードや電子決済が使える旅行予約サイト(OTA)を利用する方法です。私は今回、「Klook(クルック)」のKTX予約ページ経由でチケットを購入しました。日本語のインターフェースでとてもスムーズに発券できるので、ストレスなく準備が進められますよ。
特室(1等席)と一般席の料金目安
気になるお値段ですが、日本と比べて韓国の交通費はリーズナブルに設定されています。
- 一般席(エコノミークラス): 約6,000円
- 特室(ファーストクラス): 約9,000円
- (※為替レートの変動によって価格は前後します)
新幹線のグリーン車よりもずっと手頃な差額でアップグレードできるので、長時間の移動をリラックスして過ごしたい方には特室がとてもおすすめです。
ソウル〜釜山路線は「早めの予約」が絶対条件!
ソウルから釜山を結ぶ京釜線(キョンブソン)は、現地ビジネスマンや観光客で日常的に満席になりやすい超人気路線です。特に最近は釜山を訪れる旅行者が急増していることもあり、以前よりもはるかに早いタイミングで売り切れてしまう状況が続いています。旅程が決まったら、まずはチケットの確保を最優先に動いてみてくださいね。
ソウル駅からいざ乗車!出発前の過ごし方と注意点
出発前のちょっとした時間で朝食を調達
今回私が予約したのは、朝7時58分ソウル駅発、10時46分釜山駅着の「KTX 015号」の特室です。
当日は少し早めの朝7時40分頃にソウル駅へ到着しました。駅のレストランでゆっくり腰を据えて朝食をとるほどの時間的余裕はなかったため、駅構内のショップで車内で楽しむためのドーナツとコーヒーを購入して乗車時間を待ちました。ソウル駅はテイクアウトできるカフェやベーカリーが充実しているので、車内で食べる軽食やコーヒーを選ぶ時間も楽しめますよ。

日本の新幹線との大きな違い!KTXには「改札口」がない?
今回は4番ホームからの乗車でした。ここで、日本の新幹線に慣れていると少し驚く文化の違いがあります。実は、韓国の鉄道駅には日本のような「改札口」がありません!
切符を改札機に通す必要はなく、そのままホームへ向かって直接列車に乗り込むだけでOKです。
(※車内で乗務員さんが端末を使って指定席の着席状況をチェックしているため、指定の座席に正しく座っていれば切符の提示を求められることもありません。)
大型スーツケースは車両デッキの荷物ラックへ
韓国旅行では大きなスーツケース(キャリーケース)を持っている方も多いですよね。座席の頭上にも棚は設置されていますが、重くて大きな荷物は、客室扉の外(デッキ部分)にある大型荷物置き場を利用します。
- 注意点: 荷物ラックは誰でも自由に使えるスペースですが、先着順となります。発車直前だとスペースが埋まってしまっていることもあるため、始発駅であっても少し早めにホームへ行き、場所を確保しておくと安心です。
【レビュー】KTX特室(ファーストクラス)の座席と乗り心地
2-1配列の広々とした空間!1人掛けを狙うなら「A席」がおすすめ
KTXの特室は、一般席が「2-2配列」なのに対して、ゆったりとした「2-1配列」になっています。通路を挟んで片側が2人掛け(B・C席)、もう片側が1人掛け(A席)になっているのが特徴です。
今回、私は2人掛け側の「7C」の座席を利用しました!座席はクッション性が高く非常にふかふかで、厚みのあるシートに包み込まれるような心地よさがあり、長時間の移動でも快適に過ごすことができました。

ただ、ここで一つぜひ覚えておいていただきたいポイントがあります!もし一人旅や出張などで「隣に気を遣うことなく、自分だけのプライベートな時間を過ごしたい!」という場合は、単独シートである「A席」を狙うのが断然おすすめです。人気の座席から埋まっていくので、1人掛けを希望される方は予約時にぜひA席をチェックしてみてくださいね。
PC作業も楽々!広いテーブルと抜群の足元スペース
座席に座ってまず感動するのが、圧倒的な足元の広さです!足を思いっきり伸ばしても余裕があるほどのスペースが確保されています。シートを後ろに倒す際も、設計上後ろの乗客に気兼ねなくリクライニングできるのが嬉しいポイントです。
座席前方から引き出すテーブルもかなり大きく頑丈な作りで、パソコンを開いて作業をしたり、買ってきたドーナツやコーヒーを広げても十分なスペースがありました。

今回の車両は初代モデル!新型車両(山川・青龍)との違いは?
今回乗車した列車は、フランスのTGVをベースにした「初代KTX(旧型モデル)」でした。独特のレトロな雰囲気があって旅行情緒を楽しめましたが、近年導入されている新型モデルの「KTX-山川(サンチョン)」や、最新鋭の「KTX-青龍(チョンリョン)」は、客室内の設備や快適性がさらに進化しているそうです。次の機会には、ぜひ新型車両の特室も乗り比べてみたいと思います!
特室ならではの無料アメニティと車内設備
お水は自販機で無料!嬉しいお菓子のサービスも
特室(ファーストクラス)の乗客だけが受けられる嬉しいサービスとして、無料のアメニティがあります! 車両と車両の間の通路(デッキ)に、特室専用の「無料ミネラルウォーター自動販売機」が設置されており、ボタンを押すだけで冷たいお水を受け取ることができます。さらに、走行中には乗務員さんが客室を回り、特室専用のクッキーなどの軽食セットを配布してくれました。ちょっとしたおもてなしが旅のテンションを上げてくれますよね。

コンセントの配置と車内Wi-Fiの速度について
気になる車内のネット環境や電源についてまとめました。
- 電源コンセント: 初代KTXの場合、窓側の壁面に設置されていますが、すべての乗客が同時に使えるほどの数は用意されていません。※新型のKTXモデルになるほど改善され、各座席にコンセントやUSBポートが完備されている傾向にあります。
- 無料Wi-Fi: 車内では誰でも利用できるフリーWi-Fiが飛んでいます。接続もスムーズで、高画質な動画を視聴しても問題ないほど速度も速く、約3時間の移動中も快適にインターネットが使えました。
まとめ
定刻より約9分遅れて(ソウル駅出発も3分ほど遅延しました)、無事に釜山駅へと到着しました。
約3時間という決して短くない移動時間でしたが、特室のふかふかなシートと広々とした足元スペース、そして静かな車内環境のおかげで、移動の疲れを感じるどころかとても優雅な旅の時間を楽しむことができました。 一般席にプラス数千円でこれだけの快適さが手に入るなら、利用する価値は間違いなくあります!特に荷物が多い旅行者や、移動中もしっかり休みたい・作業をしたいという方には、「KTX特室(ファーストクラス)」を強くおすすめします。

よくある質問(FAQ):KTXに関するQ&A
Q1. KTXの「特室(1等席)」と「一般席」の最も大きな違いは何ですか?
A. 最も大きな違いは、座席の広さと配列です。一般席が2-2配列なのに対し、特室は2-1配列で1席あたりの横幅・足元スペースが格段に広くなっています。さらに、特室乗客限定の無料ミネラルウォーターやお菓子のアメニティサービスが提供される点も大きな魅力です。
Q2. 日本のクレジットカードでもKTXのチケットは購入できますか?
A. 韓国のKTX公式ホームページ(KORAIL)では、日本発行のクレジットカード決済がエラーになるケースが多発しています。そのため、「Klook(クルック)」などの旅行予約サイトを利用するのがおすすめです。日本のクレジットカードやPayPayなどが問題なく使え、日本語で安全にチケットを発券できます。
Q3. 大きなスーツケースを持ち込む際の注意点はありますか?
A. 客室内には大きな荷物を置くスペースが限られているため、各車両の入り口(デッキ部分)に設置された大型荷物専用ラック(棚)を利用します。利用は無料ですが先着順となるため、大荷物を持っている場合は発車時刻の少し早めにホームへ向かい、荷置きスペースを確保することをおすすめします。


