シドニーで近い大自然・ブルーマウンテンズ国立公園日帰りツアー

黄色い外壁の建物と濃い緑の並木を背景に、中央へ「シドニーで近い大自然/ブルーマウンテンズ国立公園日帰りツアー」と記したサムネイル画像。 オーストラリア

私は2025年の9月末〜10月初めにかけてオーストラリア・シドニーを旅行しました。せっかくオーストラリアまで来たなら、街歩きだけで終わらせるのはもったいないですよね。せっかくなら、「大自然」も一緒に味わいたいところです。シドニーから気軽に行ける大自然スポットとして定番なのが、街の西側に広がるブルーマウンテンズ国立公園です。日帰りでも行きやすく、絶景やハイキングを楽しめます。

今回は、私がシドニー発のツアーでブルーマウンテンズを訪れたときの体験を、これから行く方へのヒントを交えながら紹介します。


ブルーマウンテンズ国立公園とは?

ブルーマウンテンズ国立公園は、シドニー中心部から西へ約80kmに位置する山岳地帯です。ジャミソンバレーをはじめ、峡谷や奇岩、滝が連なる広大な国立公園として知られています。

この一帯は「グレーター・ブルーマウンテンズ地域」としてユネスコ世界遺産に登録されています。広大なユーカリの森と多様な生態系が高く評価されているエリアです。

シドニーからは車や電車で約1.5〜2時間ほど。日帰りで行ける距離ですが、自力で行くとなると乗り換えや現地のバス・徒歩ルートを調べる手間がかかります。初めて訪れる方は、ツアーを利用したほうがかなり楽だと感じました。


私はKlookで日帰りツアーを予約

ブルーマウンテンズは、シドニー中心部から見るとかなりの郊外に位置しています。そのため土地勘がないと、訪れるハードルが少し高く感じられるエリアです。
そこで、私はKlook経由でシドニー発の日帰りツアーを予約しました。

ツアーだと

  • シドニー市内からの送迎
  • シーニック・ワールド(Scenic World)のチケット
  • エコーポイントなど主要展望台の立ち寄り

がセットになっていて、1日で効率よく回れるのがポイント。Klookなら日本語表示に対応しているので内容を確認しながら選べるのも安心でした。

Klookにはブルーマウンテンズ関連のツアーがいくつもあります。「シーニック・ワールド付き」「動物園立ち寄りあり」「少人数ツアー」など、好みに合わせて比較してみてください。


まずはシーニック・ワールドへ

ブルーマウンテンズに到着して最初に向かったのは、多くのツアーが立ち寄る「シーニック・ワールド(Scenic World)」でした。ここは元々カトゥーンバの炭鉱会社があった場所を観光用に整備した施設です。谷底へ下るレイルウェイやケーブルカー、スカイウェイなどのアトラクションがあります。

入口付近には「スリー・シスターズ(Three Sisters)」の伝説にまつわる三人姉妹の像があります。ここから物語の世界に入っていくような雰囲気。

この伝説では、昔この地に3姉妹が暮らしていました。
彼女たちの美しさを狙う魔王から守るため、
魔法使いは三姉妹を岩の姿に変えてしまいます。
しかし魔法使いはその後命を落としてしまい、
3人は今も岩のまま残っている…という少し切ない物語です。

正直、像そのものは「そこまで絶世の美女というほどでもないかも…?」というのが率直な感想でした(笑)。でも、そういうギャップも含めてローカル感があって印象に残りました。


世界一急な「シーニック・レイルウェイ」に乗って谷底へ

シーニック・ワールドの建物の中に入り、まずは名物の「シーニック・レイルウェイ(Scenic Railway)」でジャミソンバレーの谷底へ向かいます。

このレイルウェイは、もともと炭鉱で石炭を運ぶために造られたものです。それを観光用に転用したのが今の姿です。最大傾斜52度という世界一急な旅客鉄道としてギネスブックにも載っているそうです。

客車のシートは角度を少し調整できて、「ゆるめ」「普通」「スリル最大」みたいな感じで選べます。私はせっかくなので、少しスリル寄りのポジションを選んで乗車しました。短い区間とはいえ、急斜面を一気に降りていく感覚はジェットコースターというより、山肌に貼りつくように進むケーブルカーに近いイメージでした。

谷底に着くと、そこからは「シーニック・ウォークウェイ」と呼ばれるボードウォークの遊歩道が続きます。


ジャミソンバレーのボードウォーク散策

ジャミソンバレーの森林は、しっとりとした空気に包まれた熱帯雨林のような雰囲気。遊歩道沿いには、かつて炭鉱で使われていたトロッコや坑道の跡がいくつも残されています。そうした遺構を眺めながら、炭鉱時代の歴史を感じつつ歩くことができます。

道はほぼフラットで歩きやすいで、ところどころに解説パネルもあります。植物や当時の鉱山の様子を想像しながらのんびり散策できました。

ふと木々の間から視界が開けるポイントでは、遠くの崖の上にスリー・シスターズの岩山が顔を出します。どこからでも見守ってくれている「シンボル的存在」という感じがしました。視界に入るたびに「あ、またあそこにいる」と嬉しくなりました。


エコーポイントから眺める、ブルーマウンテンズのハイライト

谷底での散策を終えたあとは、ツアーの車で移動して「エコーポイント(Echo Point)」へ。ここからの景色は、今回のツアーのハイライトと言ってもいいほど圧巻でした。

エコーポイントの展望台からは、手前にスリー・シスターズ、奥にはジャミソンバレーの広大な森と切り立った崖がどこまでも続いていきます。

ブルーマウンテンズは天候が変わりやすく、霧や雲で真っ白…という日も少なくないそうです。一方で、私が訪れた日は、少し雲はありつつも青空が広がっていました。「ブルーマウンテンズにしてはかなり当たりの日」だったようです。現地ガイドさんにも「今日はラッキーだね」と言われました。

エコーポイントから眺めるスリー・シスターズとジャミソン渓谷の景色

山並みがほんのり青く見える理由

展望台から遠くの山々を眺めていると、名前の通り、確かに山の輪郭がうっすら青くかすんで見えます。近くで見ると普通の緑の森なのに、不思議ですよね。

その理由は、この一帯に広がるユーカリの森にあります。ユーカリの木は、微細なオイルの粒子を空気中に放出しています。その粒子がほこりや水蒸気と混ざり、太陽光のうち青い波長の光を強く散乱させるのだそうです。その結果、遠くから見ると山全体が青いベールをまとったように見える、という仕組みです。

空が青く見える理由と同じ現象が、ユーカリの森でも起きていると考えると、少しロマンを感じませんか?


グランドキャニオンを思わせる地平線

エコーポイントから眺めるブルーマウンテンズの地平線は、どこまでも連なる崖のラインが印象的でした。その景色を見て、私はアメリカのグランドキャニオンを少し思い出しました。

もちろん、こちらは一面がユーカリの森林で覆われていて、ほぼ砂漠地帯のグランドキャニオンとは色合いも雰囲気も全く違います。それでも、はるか彼方まで続く大地の起伏を眺めていると、「地球ってやっぱりすごいな」と同じようなスケール感を感じました。


スリー・シスターズに近づく遊歩道と急階段

エコーポイントからは、スリー・シスターズの手前の岩にかなり近づける遊歩道があります。3つすべての岩の足元まで行けるわけではありません。実際に渡れるのは、一番近い手前の岩までです。

途中まではなだらかな遊歩道なのですが、途中からかなり急な階段が続きます。手すりはありますが、足元が狭いところもあり、下りも上りもそれなりに体力を使います。なので、スカート+サンダルではなくスニーカー一択だと思いました。

階段を降りきると、小さな橋で岩とつながっているポイントに到着。岩の側にはちょっとしたベンチがあります。そこから見上げる断崖と、振り返ったときに広がる谷の景色は、展望台から眺めるのとはまた違う迫力があります。


ウェントワース滝で本格的なトレイル体験

スリー・シスターズ周辺を歩いたあとは、ツアー車で「ウェントワース滝(Wentworth Falls)」方面へ移動しました。

ウェントワース滝周辺は、全体的に本格的なハイキングコースのような雰囲気です。整備された遊歩道ではあるもののアップダウンも多く、場所によっては岩場のようなところもあります。

ここでもやはり「歩きやすい運動靴」は必須。少し歩くだけでも、谷の奥深くまで続く森と滝の景色が楽しめます。そこで、体力と時間に合わせて、無理のない範囲で歩くのがおすすめです。ツアーによっては、ウェントワース滝ではなく別の滝や展望台に立ち寄る場合もあります。そのため、事前に行き先を確認してから申し込むと安心です。

ブルーマウンテンズの断崖を流れ落ちるウェントワース滝の全景

ブルーマウンテンズ日帰りツアーの持ち物&服装のポイント

最後に、実際に行ってみて「これは持ってきてよかった」「こうすればよかった」と感じたポイントをまとめておきます。

  • 歩きやすいスニーカー
    • スリー・シスターズ周辺の急階段やウェントワース滝のトレイルでは、クッション性のある靴が安心です。
  • 脱ぎ着しやすい上着
    • 山の上はシドニー市内より気温が低く、風も強め。朝夕は肌寒く感じました。
  • 日焼け対策
    • オーストラリアの日差しは強烈なので、帽子・サングラス・日焼け止めは必須レベルです。
  • 飲み物と軽食
    • ツアーでランチが含まれていても、ハイキング中に少しつまめるものがあると安心でした。

まとめ:シドニーから一番近い「世界遺産の大自然」

ブルーマウンテンズ国立公園は、シドニーから日帰りで行ける距離とは思えないほどスケールが大きい場所でした。だからこそ、世界遺産に登録されている大自然を、しっかり体感できます。

シーニック・ワールドのスリルあるレイルウェイや、谷底のボードウォーク。
さらに、エコーポイントからの絶景や、スリー・シスターズに近づく遊歩道も楽しめます。
ウェントワース滝周辺のトレイルまで含めて、1日で見どころがぎゅっと詰まった内容でした。
「大自然」「絶景」「ちょっとしたスリル」「軽めのハイキング」を一度に味わえて、個人的にもシドニー滞在中で特に印象に残った1日になりました。

自力で行くこともできますが、初めてならKlookなどのツアーを利用するのがおすすめです。
移動やチケット手配のストレスが減る分、景色や体験に集中できると思います。
シドニーに行く予定がある方は、ぜひ旅程にブルーマウンテンズ日帰りを1日組み込んでみてください。